- 40代でキャリアブレイクした事例を知りたい。
- 40代になって将来のキャリアや人生になんとなく不安がある。
- キャリアブレイクに興味はあるけど、もっと詳しく知りたい。
近年、人生100年時代や働き方改革の影響で、キャリアブレイクはポジティブな選択肢として注目されています。
特に40代では、これまでのキャリアを振り返り、次のステージを模索する重要な転機として選ばれることが増えてきています。
キャリアブレイクとは、仕事を一時的に離れ、自分のキャリアや人生を見つめ直すための期間を指します。
この期間は、学び直しやスキルアップ、リフレッシュ、自己内省などに充てられることが多く、単なる「空白期間」ではなく、次のステップに向けた準備期間として捉えられています。

私自身、現在キャリアブレイク中のアラフォーです。
キャリアブレイク中の出来事や情報についてこのブログで情報発信をしています。
今回の記事は、40代でのキャリアブレイク事例を調べて紹介し、40代の方が抱えるキャリアの不安や悩みを整理し、その解決方法について解説した記事です。
- 40代のキャリアブレイク事例を知れる。
- 40代が抱えるキャリアの不安や悩みを知れる。
- キャリアの悩みを解決するためのヒントがわかる。
キャリアブレイクという選択肢を持つことで、人生の転機につながることをお伝えします。
40代のキャリアブレイク事例
以下に、40代でキャリアブレイクを経験した具体的な事例を紹介します。
事例1: 想定外のキャリアブレイク
40歳のとき難病を発症し、約4カ月働けなかった男性の事例。
引用記事:東洋経済 「仕事休むのが怖い」を40歳で脱した男に起きた事 なぜ私たちはワーカホリックをやめられないのか
独立して半年くらい経った時に、病気が判明。入院した4ヶ月の期間が、それまで休むことが怖かった自分が「きょうはなんにもないすばらしい一日だった」と思えるようになるきっかけになったそうです。
「休むとダメになってしまう」って思っていたけど、休まざるを得ない状況になったら、めちゃくちゃ楽になって。別に誰も、休んだからって怒ったりしない。「休むとダメになってしまう」っていうのは自分の思い込みだって気づくことができたんです。むしろ、休むことで「なんにもないすばらしい一日」と出会えるんだと。
引用記事:東洋経済 「仕事休むのが怖い」を40歳で脱した男に起きた事 なぜ私たちはワーカホリックをやめられないのか
キャリアブレイクの期間は自分を許していく期間であるとも語っています。
離職や休職をしてる期間って、自分自身とたくさん対話をすると思うんです。休んでると、「なんでこんなふうになってしまったんだ」とか「俺はダメなやつだ」とかいった、自分を責める声も浮かんでくる。でも、責めるんじゃなくて自分を許してあげられたら、きっと楽になりますよね。
それまでは「ダメだ」と思っていたような自分自身を、許していくための期間。それが、キャリアブレイクなんだなって今では思うんです。
引用記事:東洋経済 「仕事休むのが怖い」を40歳で脱した男に起きた事 なぜ私たちはワーカホリックをやめられないのか
事例2: 高年収からのキャリアブレイク
40歳で年収1000万円の仕事を辞めた男性は、家族との時間を優先するためにキャリアブレイクを選択した事例。
引用記事:40歳、年収1000万円の仕事を辞めた人の「本音」 「収入は10分の1」でも全く後悔がない理由
キャリアブレイクを利用して「これまで向き合えてこなかった大事なことに取り組む期間」としたそうです。
キャリアブレイクを「これまで向き合えてこなかった大事なことに取り組む期間」だと位置づけ、空いた時間をそのためにあてている。向き合えてこなかった大事なこととは、主に3つ。「家庭の財務管理」「健康管理」、そして「家族との時間」だ。
引用記事:40歳、年収1000万円の仕事を辞めた人の「本音」 「収入は10分の1」でも全く後悔がない理由
40代になった今だからこそ踏み出せたそうです。
加藤さんの人生にとって、キャリアブレイクはどのような意味を持つ期間になりそうなのだろうか。尋ねると、「人生には、仕事以外にも大事なことがあると気付くことができた期間でした」と教えてくれた。
しかし一方で、「自分は恵まれていたと思う」とも付け加える。履歴書にブランクが空いても、その後も仕事は得ることができると信じられるだけのスキルと経験があったからこそ、一歩を踏み出せたのだ、と。「これが25歳や30歳のときだったら、踏み出せなかったかもしれません」。
ひたすらに、がむしゃらに働いてきた20代、30代があったからこそ、こうして立ち止まる勇気が持てたともいえる。
引用記事:40歳、年収1000万円の仕事を辞めた人の「本音」 「収入は10分の1」でも全く後悔がない理由
キャリアブレイクは、「人生には、仕事以外にも大事なことがあると気付くことができた期間でした」
収入は10分の1に減少しましたが、家族との絆を深め、自分の価値観を再確認する時間を得たことで、後悔はないと述べています。
事例3: 会社都合でのキャリアブレイク
48歳で会社都合により退職することになり、1年間キャリアブレイクをした事例。
引用記事:日経X woman 会社都合退職後、あえてすぐ働かない選択をした時
会社都合での退職後に、すぐ転職するのではなく自分と向き合う時間を作った。
これまで転職は何度もしてきていて、次の転職先が決まってから辞めることが当たり前でしたが、この時は違いました。
ある程度やり切った感がある
とにかく、ゆっくりしたい
何がやりたいのか見つめ直そう・・・そんなふうに思いました。
のんびりしながらも、いろんな人に会いました。
旅行をしたり、カメラ教室に行ったり、地方創生に触れてみたり。
何か自分が好きなことで起業ができないものかと思いました。起業といっても、これというものも見い出せず、何を始めていいのかもわからず、肩書きもない、何者でもない自分に絶望したこともありました。
自分が何が好きで、何ができるのか、何がしたいのか・・・
引用記事:日経X woman 会社都合退職後、あえてすぐ働かない選択をした時
キャリアブレイクにより、自分の価値を見つめ直す貴重な機会になった。
面接した方が、キャリアブレイクのこと、「とてもいいと思います!」って、言ってくださったのでした。
相手の方から、心配していたことに対してポジティブな反応をいただけると、とても安心しますね。ほっとしました。
ゆっくりした時間を楽しみつつも、絶望も、希望も味わったキャリアブレイクでした。
こういう時って、無理にポジティブになろうとはしない方がいい。
とことん味わって、興味のあることをして、フラットに自分を見つめてみる。いろんなことを言う人がいましたが、こういった期間を持てたことで、自分の価値を見つめ直す貴重な機会になりました。
引用記事:日経X woman 会社都合退職後、あえてすぐ働かない選択をした時
そもそもキャリアブレイクとは何か?を知りたい方はこちらのリンクから


40代が抱えるキャリアの不安や悩み
40代は、キャリアにおいて多くの転換期を迎えるため、様々な不安や悩みを抱えやすい年代です。
これらの悩みは、仕事内容の変化、ライフイベント、自身の成長や将来への不安など、多岐にわたります。
- キャリアの停滞感
- 将来への不安
- 仕事内容の変化
- ライフイベントとの両立
- 収入への不満
キャリアの停滞感
- 長年の経験から仕事に新鮮味がなくなり、「毎日同じことの繰り返し」のように感じてしまう。
- 昇進が見込めない場合、「このままでいいのか」という漠然とした不安や焦りを抱く。
- 過去の成功体験に固執し、新しいスキルを学ぶ意欲が低下することも。
将来への不安
- 定年後の生活への不安が最も大きい悩みの一つ。
- 大企業でもリストラが増加するなど、会社の将来性や雇用への不安。
- 自身のスキル不足や市場価値への不安を感じる。
- AIの発展による自身の仕事の将来性への不安も存在。
仕事内容の変化
- 管理職への打診や、マネジメント業務への不安。
- 求められる成果が大きくなり、プレッシャーを感じる。
- ハラスメント等のリスクにより指導の難易度が上がり、若手の育成に悩む。
ライフイベントとの両立
- 子育てや親の介護との両立が難しく、働き方に悩む。
- 転勤や単身赴任による家族との時間不足。
- 自身の健康面への不安。
収入への不満
- 給与が低い。
- 昇給が見込めない現状への不満。
- 責任と収入が見合っていないと感じる。
40代のキャリアの悩みに関する調査
実際に40代のキャリアの悩みに関するアンケート結果も紹介します。
ミライのお仕事が実施した社会人経験がある男女296名に「いま抱えている仕事の悩み」についてのアンケート調査結果です。
40代については、1位:給与が低い(40.3%)、2位:社内の人間関係(15.6%)、3位:会社の将来・雇用の安定(11.7%)でした。


他には、HRtableが40代の方を対象に実施したアンケート調査:40代のキャリアの悩みランキングの結果です。
1位:「自分に合った仕事・働き方(28件)」、2位:「仕事のやりがい・自分がやりたいこと(24件)」、3位:「今後のキャリアプラン(20件)」、「年収アップ」という結果でした


キャリアの悩みを抱えやすい背景
40代がキャリアの悩みを抱えやすい背景には、以下のような要因が考えられます。
環境の変化
- 社会の変化に対応する必要性を感じる。
- 雇用制度や労働市場の変化により、個人が主体的にキャリアを形成する必要性が高まっている。
- ITの発展など、新しいトレンドへの対応を求められる。
心理的な要因
- ミドル・クライシスに陥りやすい時期である。
- 過去の成功体験に固執し、変化を恐れる。
- 他人からどう見られるかを気にしすぎる。
- 悩みを言語化できない。
相談しづらい状況
- 相談できる先輩や上司が少ない。
- 仕事や家庭で忙しく、相談する時間がない。
- 相談することに抵抗がある。
キャリアの悩みの解決策
40代のキャリアの悩みを解決するためには、以下の様なアプローチが有効です。
- 情報収集と行動
- 自己分析とキャリアの棚卸し
- キャリアの捉え方を広げる
- アンラーニング
- 専門家への相談
- 転職サイトに登録し、市場価値を把握する。
- 新しいことを学ぶ。
- スキルアップのための学習や研修を受講する。
- 自分の強みや弱み、価値観を把握するために、過去の経験を振り返る。
- キャリアの棚卸しを行い、スキルや経験を明確にする。
- ジョブ・カードを活用して、自己分析やキャリアプランを立てる。
- 仕事だけでなく、人生全体を視野に入れる。
- 仕事以外の価値観を見つける。
- 多様な働き方を検討する(副業、フリーランスなど)。
- 過去の知識や価値観を捨てて、新たに学び直す。
- 時代や環境の変化に合わせて、新しいスキルや考え方を身につける
キャリア支援サービスを活用する(キャリアコーチング、キャリアコンサルタント、転職エージェントなど)
自己分析やキャリアの棚卸しのために、専門家に相談するキャリアコーチングが注目されています。
関連記事:自分探しにオススメ!キャリアコーチングの無料体験で自分診断をより深く【一覧表あり】


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キャリアブレイクという選択肢が転機になる可能性
キャリアブレイクは全ての方が実施すべきというものではありません。
ですが、キャリアブレイクをしたことが人生の転機になるという事例を冒頭でもご紹介しました。
下記の関連記事を参考にしていただき、キャリアブレイクについて正しく理解して選択肢として活用するかどうかを検討しましょう。






まとめ
40代のキャリアブレイクは、人生の転機として多くの可能性を秘めています。
経済的不安や再就職の課題はあるものの、計画的に取り組むことで、自己成長や新たなキャリアの構築につながった40代の事例があります。
キャリアブレイクを単なる「空白期間」と捉えず、自分と向き合いありたい自分を探す時間として活用することが、今後の人生にとって大切な期間となります。


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