キャリアブレイクに興味はあるけど、実際にどういったものなのかわからない、キャリアブレイクに関してもう少し詳しく知りたいと思ったことはありませんか?
私もキャリアブレイクについてより深く理解したいと思い、書籍を探してみたところタイトルにキャリアブレイクという文言が入っている本は1冊だけでした。(Amazonで2024年9月5日に検索した時点)
『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢
次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略』
北野 貴大(著)
Amazon
単行本:1,650円 Kindle版(電子書籍):1,485円
⭐️日本初のキャリアブレイク本
2024年10月7日にキャリアブレイクに関する新しい書籍が発売されています。こちらの書籍についてもレビュー記事を書きましたので参考にしてください。
そもそもキャリアブレイクとは?という方は下記の記事をご覧ください。
「仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢」についてざっくり紹介
キャリアブレイクを文化にしようと活動されているキャリアブレイク研究所の代表理事である北野貴大氏が、この本を執筆するにあたって40人以上のキャリアブレイク経験者に会って話を聞き、キャリアブレイクについてまとめた本です。
北野氏は日本でのキャリアブレイクに関しての先駆者で、各種メディアでも取り上げられている方です。本書の中では500人以上のキャリアブレイク経験者に会って話を聞いた知見が濃縮されています。
日本初のキャリアブレイク本
キャリアに迷うすべての人が知っておきたい新たな選択肢
本書の中ではキャリアブレイクを人生やキャリアにおける第3の選択肢として紹介しており、キャリアブレイク中にどう過ごしたか、どのように気持ちが変化するかを5段階に分けて紹介しています。
特に気になるお金事情についても記されています。
さらに実際にキャリアブレイク体験記として3つのテーマで事例が複数登場します。
- 退職してから再就職まで
- 会社を退職した理由
- 再就職後の納得感
また、キャリアブレイク当事者だけでなく、企業の人事担当者に話を聞いたパートもあり、企業側はキャリアブレイクした人をどう見ているか?というキャリアブレイク後の再就職についても記されています。
本書の最後の章では、キャリアに正解はないのだから、キャリアブレイクはあくまで選択肢の1つであり、選びたい人が選べばよいとされています。
キャリアに空白期間が存在しているという事実にどのような意味をつけるか?
という筆者の考えとともに、”キャリア=職業という考えではなく、キャリア=人生と考えれば、ブランク・空白期間なんてない。”というのは素敵な考え方だと思います。
本書を購入した理由と読んだ感想
本書を読む前は、キャリアブレイクという言葉自体、ちらっと見かけた程度で最近はこういう呼び方をするんだなーと思っていました。
退職を決めてから、自分はこれからキャリアに空白期間ができることから、キャリアブレイクをより深く理解しようと思い購入しました。
読んだ感想としては、どうすればキャリアブレイクをうまくできるか?といったハウツー本でなく、キャリアの空白期間を自分がどのように捉え考えるか?という自分の考え方や視点を広げてくれる本です。
本書の中でも、『キャリアブレイクは万能薬ではなく、選択肢の1つ』であるというスタンスで、個人的には心地の良いバランス感覚で書かれていると感じました。
私が印象深かった箇所を紹介します。
- ブランクだと思って離職期間をスタートさせた人だったとしても、途中で自分に必要な転機だったんだと思い直し、肯定的に過ごし始める人がいることです。自分がどういう状況なのか、自認が変われば結果も変わるということです。
- 「自分の内なる価値観に従って、自分のキャリアを考えること。自分がどんなことに動機付けられるのかが大切であり、それは人生の経験で変わっていく。就職する22歳のときに思い付かないことはおかしい訳ではなく、そのあとの経験でどんどん変わっていく。人生の中では、たえず、自分の価値観を見出す時期もあるし、それが見えない時期もある。どんどん変わるので、考え続けることが大切」
- 前に進むこと、頑張ることを中心に学んできた人たちは、方向転換が苦手なように感じます。休止も苦手です。休むということが、うまくいかなかった人たちの結果であり、恥ずかしいことだというような認識を持ってしまうことがあります。それはあなたが弱いからでも、適応力がない訳でもなく、社会構造的にそう思わせてしまう観念が育ってしまっていると考えています。
北野 貴大. 仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略 (角川書店単行本) より引用
この本を読んで、頑張るということに囚われすぎていないか?休むということをもっと肯定的にとらえたり、考えても良いのではないか?と思いました。
自分の人生、誰かの期待に応えるために頑張ったり、誰かの言葉を気にしすぎたりすることなく、自分のペースで生きていく。
自分で”人生のオーナーシップを持つ”ことの大切さを感じました。
本書に関する他の読者の口コミ
皆さんの参考になるように他の読者の口コミから、ポジティブ・ネガティブな要素をまとめてみました。
本書がおすすめな人
本書を読んで、私がおすすめだと思った人は下記のような人です。
逆におすすめしないのは、失敗しないキャリアブレイクの方法や、キャリアブレイクからの脱出方法といったハウツーを求めている人には向かない本です。
『仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢
次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略』
北野 貴大(著)
Amazon
単行本:1,650円 Kindle版(電子書籍):1,485円
⭐️日本初のキャリアブレイク本
キャリアブレイクという選択肢は、新しい働き方の一つとして注目されていて、今後より浸透していく可能性があります。
この本は、長時間労働やストレスが蔓延している現代社会のなかで、モヤモヤを抱える多くの人にとって、1つの選択肢として具体的な解決策を紹介してくれています。
キャリアブレイクは単なる休息ではなく、人生全体を見据えた選択肢の1つです。この本は、長期的なキャリアやライフプランを見直すきっかけ、豊かな人生を送るための視点を養うためのヒントを提供してくれます。
日本初のキャリアブレイク本
キャリアに迷うすべての人が知っておきたい新たな選択肢
2024年10月7日にキャリアブレイクに関する新しい書籍が発売されています。こちらの書籍についてもレビュー記事を書きましたので参考にしてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
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